バスケ第一試合がはじまって早速怪我した小出のテーピングを巻いていた。


「ねえ橘。なんで俺は橘にテーピングを巻かれているの?」


「しらねーよ。」

何故か乃愛から奪っていた。


「俺のこと好きなの?」

は?こいつ何考えてんだよ

「殺されてーのか。んなわけねーだろ。」

「ごめんごめん。じゃあ乃愛ちゃん?」

は?なんで乃愛?

「乃愛ちゃんって呼ぶな。それも違う。誰があのちび乃愛なんか。」


「ふーん。俺は乃愛ちゃんすきだよ。かわいいし、さっきだって俺の怪我すごい心配してくれてた!」

こいつ人の話聞いてねー。

「お前、人の話聞かないタイプ?

乃愛はお前になんかやんねーよ。」


「好きじゃないのに?」


「うん。でも…」


そう言いかけた時、氷をもって走ってくる乃愛が見えた。

「なんでもねえ。」

俺は何を言いかけたのか、わからない。



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