｢話くらい聞いてやってもいいけど？｣

相談ぐらいのってやろう。そう思ったわけじゃない。

何故か俺はふたりの間を知りたかった。

何故か乃愛のことをもっと知りたかった。


乃愛はほんと？とかいってきた。


｢でもなー、橘くんだしなー。｣


憎たらしいな。


｢じゃあいい。｣


｢うそ。聞いてください。｣

こいつ意外と素直。

いや全然意外とじゃない。悪い意味で。


｢こんどな。｣

俺たちは微笑みあった。


なんか、仲良くなった気がする。



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