「私ね、あなたと友達になって
良かったと思ってる。

たくさん話せたし、遊べた。

あなたは私の一番の親友よ!」

私は蒼の頬から肩をゆっくりと
撫で下ろした。

私の両目からは涙が零れつづける。

「蒼、もう出るわよ。」

車からお母さんの声が聞こえる。

「蒼、じゃあね。」

私は右手を差し出した。