私は残された蒼との時間を大切にした。

でも、私の気持ちに気づかれないように
そっと近くて遠い場所から見ていた。

友達って、こんなに間があるんだ。
そう思った。

蒼との別れの時は刻一刻と
近づいてきている。


毎晩泣いた。
涙が枯れるぐらい泣いた。

けど神様は意地悪で、
すぐに卒業式の日が近づいてきた。

蒼は卒業式の後、すぐに出発するようだ。