「お母さんおはようございます。」


マサ君は立ち上がり、礼儀正しくママに頭を下げてる。


「あら。マサ君おはよう。今朝も男前ね。」


ママの冗談に、マサ君は照れて頭を掻いてる。


これはマサ君とママの恒例行事。


私は2人の姿を、微笑ましく見つめた。

だって自分の親と彼氏が仲良くしてくれるのって嬉しいもんね!


一瞬膝小僧の痛みすら忘れていたけど、ハッと我に返った。


「学校!」


そう言ってケータイを見ると、8時10分を過ぎていた。


「遅刻決定じゃぁん!!」


ガクッとうなだれ、その場に倒れ込む。


真波の足じゃ、どう頑張ったって間に合いっこないよぉ。


自分の馬鹿さに呆れつつ、悲しみに暮れていると、フワッと体が軽くなった。




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