ガラッ 教室のドアを開けた先には、やっぱり私の恐れていたことが起こっていた。 ざわざわ 「マジありえない」 「何様なのよ」 「タクトくんを振るとかどういう神経してんの」 「まじさいてー」 クラスの女子の目線がナイフのようにグサグサ突き刺さって来て、心が痛くて、辛すぎる… 周りを見ても、味方がいない。 サーヤも、他の友達もいない。 誰か助けて…