My Sweet Brothers ~義理兄弟との甘々ライフ!?

私は学校が同じっていうので、カナタとハルヤさんと登校した。

やっぱりカナタとハルヤさんはみんなの王子様みたいで、

「きゃー!カナタくんだ〜!」

「ハルヤ先輩もいる〜!」

「イケメン兄弟さいこ〜!」

「朝からカナタくん見れるとか幸せ〜!」

「ハルヤせんぱーい、こっち向いて〜!」

「ほんとイケメン!かっこいい!」

黄色い歓声が絶えないなか、一部からこんな声が聞こえてきた。

「なに、あの子?」

「義理の妹だってさ。」

「なにそれ、一緒に登校とかずるーい。」

「いっしょに暮らせて調子乗ってんじゃない?」

「私たちの王子から離れろ〜」

なんていう声も…

別になりたくてなったわけじゃないのに…

これから一緒に学校行くのやめよっかな…



廊下を歩いてても、周りの女子のヒソヒソ話はおわんなくて。

でも、カナタは気づいてない様子。

っていうか一言も話してくれない。

「じゃあな。」

一言だけぶっきらぼうに言って、教室に入っていった。


私が教室に入ると、そこには同じクラスのカナタファンが待っていた。

「ミカちゃん、今日カナタくんと登校してたよね?」

「女子、全員敵に回したくないんなら、やめなよ。」

「急に登場してきてカナタくんとるとかありえないから。」

どんっ

「あんたたちなんなの?聞いてれば、自己中なことばっかいって、ミカをいじめて。
女子、全員が敵に回るわけないじゃん。私はミカの味方だし。。」


『サーヤ…』

「ほら、ミカこっちおいで。
 あんたら、次なんかミカにやったら、カナタくんに言っとくからね。」

「な、なによ、サーヤ!」

そう言って女子たちはにげるように散らばっていった。

『サーヤありがと…』

「なーに言ってんの!
 友達として当たり前のことをしたまでよ。」


サーヤのおかげで、この時はおさまったけど、

まだまだ、この先に待ち受けている私への試練はたくさんあるのでした。
キーンコーンカーン

4限目終了のチャイム。

お昼の時間だ〜!

「ミカ、一緒に食べよ〜」

『うん!』

今日から、ハルヤさん手作りのお弁当!

楽しみ〜!

『あ、あれ?』

ランチバッグから、取り出したお弁当は私のじゃなかった。

あ、これまさか…

「おい、ミカいるか?」

そこにいたのはカナタ。

やっぱりか…


「きゃーカナタくーん!」

「ミカなんかどうでもいいからうちらとしゃべろ〜」

いちいちうるさい女子だな…

「どうでもよくねぇし。
 俺はミカに用があるから、どいてくんない?
 正直、あんたら迷惑なんだよな。」

カナタのその一言で女子の視線が一気に私に向いた。

に、睨まれた…

そして、ずかずかこっちにくるカナタ。

「ちょっと一緒に来い。」

え?

お弁当取っていくだけじゃないのぉ?

「い、いってらw」

サーヤぁ…見捨てないでぇ…


意味のわからないまま、教室の外に連れ出された私でした。
『ちょ、カナタ、どこ行くの!?』

私の言葉なんか無視して、歩き続けるカナタ。

そして、引っ張られる私。


どこに行くのよー…

早くお昼食べたい…

お腹すいた…


「ここなら大丈夫だろ。」


そう言ってカナタが連れてきてくれたのは屋上だった。


『な、なんでこんなとこに?』


「俺が来たかったから。
 なんか問題あるか?」

いやいや、ありすぎでしょ…

『私を連れてくる必要なかったんじゃない?』


すると、カナタは小さな声でこうつぶやいた。

「だって、お前が心配だったから…」


え?

カナタが私のこと心配してたって言った?

『あ、ありがと…』

「うっせぇよ…」

カナタは下を向いていたからイマイチ表情はわからなかったけど、耳まで真っ赤にしてた。


『かわいすぎ…』


「黙っとけ、あほ」

そう言ってコツンと殴られたおでこは

痛さと、優しさが感じられたのだった。


そのあとは、二人でしばらく無言でお弁当を食べた。

ハルヤさんのお弁当は、美味しいだけじゃなくて、見た目をきれいだった。

「うまいな…」


カナタがボソっと言った。


『美味しいね…』


なんだか、ぎこちない二人の会話は、昼休み終了の予鈴のチャイムにかき消されたのだった。
教室に戻ると、やっぱり女子は私を睨んでいた。


はぁ…


こんな生活が続くとか、やっていけんのかな私…


これからの生活に不安を抱いた私でした。

はぁ…

今日もカナタと帰るのかな…

いやだな…

そう思ってると、後ろから私を呼ぶ声がした。

「ミカ、帰るぞ。」

振り向くと、そこにはハルヤさんがいた。

「え、うそ!?ハルヤ先輩!?」

「3年生がここにいるとか、まじで!?」

「かっこいい〜!」

「カナタくんだけじゃなくて、ハルヤ先輩まで独占しちゃうとかミカちゃんずるいよねー」

「ありえなーい」

ハルヤ先輩へのラブコールに混じってまたもや、変なことが聞こえてきたけど、気にしない気にしない。

「早く来い。」

『あっはいー!』

私は急いで教室から出た。