「来週末、空いてるか」





「え?」





「雑誌の撮影、一緒にくるか」




「え、えぇ!?」




「お前があんまり拗ねるからな。そんなに寂しいならどうかと思ったんだが」




「お気持ちは嬉しいですけど、そんな簡単に部外者がスタジオとかに入れちゃったりするんですか?」




「親戚とでも言えばいいだろう。嫌なら無理にとは言わんが」



「い、行きます!!」





断る理由なんてない。思わず大きな声が出てしまってハッとする私を見て、雨宮さんが目を細めて笑う。




「じゃあ、そのつもりで。おやすみ」



「はい!おやすみなさいっ」




どうしよう。めちゃくちゃ楽しみだ。




だって雨宮さんから誘ってくれるなんて思ってなくて。しかもお仕事を見学できるなんて貴重すぎる!




出会った頃の雨宮さんならありえない発言に胸が高鳴る。




私、ちゃんと雨宮さんと仲良くなれてますよね?