忘れもしない、小学校時代。
初めて、私は恋をした時代。
あの頃の私は、恋する乙女は可愛くなれると信じていた哀れな子だった。
大好きで、大好きで仕方なかったあの子。
一緒に笑っているだけで嬉しくて、一緒にいるだけでドキドキして、一緒に《大好きだよ!》って言った時も手を繋いだ時は私は世界で1番の幸せだと思うほど自信があった。
だから、クラスが離れても、家が逆方向でも、家がまた少し離れちゃっても。
同じ学校だし、同じ町だし、隣のクラスだし、隣の街だし、すぐに会える距離だった。
だから、なにも怖いことなんて、起きることがないだろう信じた…信じてなのに…