「自転車パンクしちゃってさ。
 今日は慣れないバス通学だよ」

杉山君は、前髪を片手でクシャっとして
笑った。

そーゆー。

そーゆー何気ないしぐさに
心が全部持っていかれる。

杉山君の手も。
前髪も。

どれも、ダイスキ・・