出発します、と一度ドアが閉まりかけてから
もう一度ドアが開いた。


「すいませーん!」と
元気よく駆け込んで来た人に視線を向けると

あの人だった。

わたしが2年半片思いしている

同じクラスの杉山君。


「よっ!」

ハッ! 
視線が重なっちゃった!