みんなが出て行った後、ぼくはひとりで声をあげて泣いた。


こんなはずじゃなかった。

お母さんの言いつけをきちんと守って、左右の確認もしたのにあのトラックのせいで……
ぼくの人生はめちゃくちゃだ。


大好きなサッカーもできなくなって、きっともう走ることさえできないんだろうな。

あーあ、運動は好きだったのになー。


「…ふふっ、あはは」


笑いが止まらないよ。

バカみたい、こんなの。

これからぼくはどうやって生きていけばいいのかな?

大好きなサッカーもできず、運動さえもできないこの体で。

あ! 勉強とか?

……嫌いじゃないけど好きでもない。

んー、恋とか?

興味ない。
そんなので生きていけるとは思わないし。


考えても考えても出てこない。

サッカーがすごく上手かったわけでもないけど、ぼくはサッカーに全てをかけてた気がする。


はあ、いつになったら自由になれるのかな……