「ねぇ...」


でも、一年会えないのだったら、もう言ってしまおうか。


”すき”何度も言いたかった言葉。




「ーーっ。ううん、やっぱりなんでもない」


それは、やっぱり声にならず空気になって出ていった。



「ん」


彼が空を指さす。


飛行機雲はいつの間にか消え始めていた。