20分休憩の時、たまたま休憩室にいた高木ちゃんに奏太と話してたら笑ってくれたっていうどうでもいいことをマシンガンのごとく語った。


『仕事中なんだけど…』
とか
『もういい?』
とか
話を聞きたくなさそうだったから余計に話したくなって。

15分も喋り続けてしまった。


「よかったね。でもそれ、僕やってないよ」


あはは〜と笑顔で在庫の容疑を否認した。


「え、まじ?」

「まじまじ。だって僕、昼出勤だし〜」


こりゃー奏太が聞いたら怒るだろうな。
マネージャーの名前勝手に使った人がいるってことだからね。

まぁ普通に考えれば、高木ちゃんが2人で在庫カウントするなんてありえないんだけどね。



残り3分しかない休憩で何ができるというのだろうか。
はぁ、喋りすぎた。




高木ちゃんは事務所に行っちゃって、休憩室にいるのはポツンとあたしだけ。

早く帰りたい。