キラキラ光る眩しいほどの照明に私たちは照らされている。

無駄に緊張感漂うお店。

こんなとこ入ったことないよ。


安物との違いはよく分からないけど、お値段がすごいことだけはよく分かる。

指輪が1つ2万円とか。
信じられない。

ペアで買ったら4万円だよ。


できるだけ安いのがいいなぁ。


「リングにする?ネックレスにする?」


どっちがいいかなぁ。
ペアリングだとありきたりだよねぇ。

かと言ってネックレス…。
私似合うかな?


「山野さんたちはなんか付けてるのかな?」


「ネックレスだよ。オシャレなの付けてるから今度見せてもらいな」


よく知ってるな…。


じゃあ…。


「私たちはリングがいい…かな」


「どんなのが好き?これとか可愛くない?」


航が可愛いと指差したのは、リングが2本クロスしたようなピンクとシルバーの指輪。
これは女の子用で男の子はシルバーのリングがクロスしているらしい。


チラッとお値段を確認したら腰が抜けるかと思った。

1つ38,000円ってもはや4万円。

なにゆえこんなに高いんでしょうか。