ラブホにつくと,会話もそこそこにそのまま一緒にシャワーを浴びた。やっぱ色白い。酔っているせいか首回りがほんのり赤いのがそそる。シャワールームの壁に体を押し付けながらその首筋に唇を落とせば小さく震えた。カワイイ。
「…ナツ,こっち向いて」
「…?」
振り向いたその唇に触れた。きつく結ばれた薄いそれが俺の指で歪む。イイ。
「キスしてい?」
「……分かったから,優しくしないで」
ん?優しくしないで?こんな状況でそんなことを言われるとは。大体は「優しくして」ってのがほとんどだろ。俺だってかわいい子には優しくしたい派だし。でも,ナッちゃんはそう言った。
「なに?Mなの?」
クスリと笑って茶化してみたけどどうやら本気で言ったらしい。Mっ気はなさそうなんだけどなあ…まあ,ご要望に応えるとするか。
いちいちお伺いをたてないことにした。「好きにしていいから,優しくしないで」という注文はなかなか難しい。だけどどこを触ってもひくひく反応する体がエロくて,そんなことはどうでもよくなった。好きなようにしていいんだろ?
ベッドに押し倒してその姿を堪能する。今まではガリガリの子ばっかり抱いてきたけど,このくらい太ってても可愛いかもしれない。お腹も二の腕もふにふに。おっぱいもあるしくびれもあるし,柔らかな曲線が今までにはなかったもので…なんつーか,エロい。
「……見ないで」
ぎゅっとシーツを抱き寄せて顔をそらされた。
「キレイだ」
「やめて…」
ほんとだよ。恥ずかしがってるのか困っているのか,暗いこの部屋じゃ顔が見えない。でも別に遠慮しなくていいんだろ?恥ずかしがってるってことにしとこう!
全身どこもかしこも敏感で,酔っているからなのか普段からこうなのか…そういえば彼氏の有無すらも聞いてなかったことに今更気付いた。さすがにこんなタイミングでは聞かねえけど…彼氏いんのかな。
「入れるよ」
「ま…まっ,て,後ろからがいい…」
「え」
ご要望通り後ろからの体勢にすると,びくびく震えながらイった。まじか。敏感すぎ。
「キッツ…」
キュウキュウ締め付けてくる。中もびくびくしてるしこっちも相当気持ちいい。こんなに相性いいの初めてかも。
「こえ,ききたい」
「やだ……んっ,んんん!」
意地でも声を我慢するつもりらしい。俺は可愛い女の子をトロトロにして気持ちよくさせるのが好きなのに。後ろからもそりゃ好きだけどやっぱ正面からのが好きだし…。でもナッちゃんは正面は嫌がった。でも全身が気持ちいいって言ってるからいっか。
「もっ,ねえ!優しくしないでぇ…」
ゆっくり動くのがだめらしい。もっと激しくしろって?エロエロだな。そういうの大好きだけどさ!
「どうしてほしいの?」
「…ひどく,して」
「っ!」
あんまりにも扇情的過ぎて,夢中で腰を振った。ナッちゃんが言ったんだからね。後悔しても知らない。