翌日。
約束通り、チェリーボーイが入院してる病院に行った。

「チェリーボーイ! 来てやったぞー」
「あらぁ! チェリーちゃん、久しぶりねぇ」
「お久しぶりです! おばさん」

病室に入るとチェリーボーイのお母さんが出迎えてくれた。

「じゃあ、後はお若いふたりでごゆっくり」
「母さん、それお見合いっぽいから」

おばさんが私たちに気を使って帰ってくれた。

「今日、おじさんは? 」
「親父なら仕事。ほんとは来る予定だったらしいんだけど、急な仕事が入ったらしい」

あーおじさんの仕事大変だもんなー。
うん、おじさんどんまい。

「てかさ、盲腸とかうけるんだけど」
「うっせ! 腹痛かったんだよ」
「手術はいつ? 」
「明日」
「退院は?」
「来週の月曜」

よし、間に合うな!

「じゃあ、来週の月曜は1時に駅前ね」
「は? なんで」
「チェリーボーイに拒否権はありませーん」
「てか学校!」
「ごめんねぇ来週から夏休み♡」

もうそんな時期かよ、とかほんとにそれな。
時間が進むのは早いもんだ。


「また、日曜日来るねー」

面会時間終了間近までチェリーボーイとお喋りしまくって、私は満足して帰っていった。












「いつになったら、名前で呼びあえんのかな?」