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宛先:チェリーガール
件名:報告だ!
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俺、盲腸なった! 笑


iPhoneから送信
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「はぁぁぁ!? いや、報告だ! じゃねぇよ! 」

なんか、あいつがベッドの上で笑ってる姿が想像できるんだけど。


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宛先:チェリーボーイ
件名:意味不明。
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意味不明!
なんでいきなり盲腸? 笑えるんですけどー
前、私のこと女じゃないってばかにしたからバチが当たったんだよ笑

んで、どこの病院に入院してるわけ?
しょーがないからお見舞いに行ってあげる!


iPhoneから送信
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送った瞬間チェリーボーイから電話がかかってきた。
正直な話、かなりびびった。

『心配してくれてる? 』
「まぁ、一応はね。チェリーボーイは大事な友達だから」
『俺が入院してるのはねー……』

チェリーボーイの口から出てきたのは、学校から近い、市が運営してる病院だった。

「おっけーんじゃ、明日行くわ」
『おう! 明日は母さんたちも来るけどな』
「おばさん達にまた会えるの? お洒落をせねば」
『お前はお洒落しても変わんねぇだろ』
「うっせ! じゃあ、安静にしてなよ」
『はいはい。じゃあ、おやすみ』
「おやすみ」