君が側で笑ってくれるから



君には僕が見えてますか?
君は今笑ってますか?
僕は今でも君を思っています。
僕は今でも君のために笑いを届けています。


こんな僕のこと、、、、
好きになってくれて、、、
本当にありがとう。

僕は町田数希17さい。
お笑い芸人を目指してる男子高校生。

今日は芸人育成プロジェクトのオーディションで、このオーディションに僕は賭けていた。



「エントリーナンバー24番、町田数希さん。ネタの方お願いします。」


「町田数希です。よろしくお願いします。」


僕は全力でネタを披露した。
自分でもわかっていた才能がないこと。
僕のネタは面白くない事。

でも、今まで気づかないふりをしていた。


「えーっと町田くんだっけ、君ねどうして芸人になりたいの?なんで今年受けたの?」


「はい。僕は人の笑った顔が見たいんです。僕の両親は笑わない人だったので、僕は人の笑った顔が見たいです!!!今年受けた理由は、、、今年高校3年生で来年卒業なので、今年がラストチャンスで、、、就職活動のつもりで、受けました!!!」



「へぇー。町田くんさ。笑った顔見れないよこんなんぢゃ。ダメダメ。全然ダメ。ラストチャンス?就職活動?バカにしてるの?他の人見てごらん。みんな30過ぎても芸人目指してるの。本気なんだよ。なめてるならやめちゃいな。はいお疲れ。不合格です!!」



心に刺さった。
芸人育成に関わってる方に、ハッキリとなんとなく気づいてた事をいわれて立ち直れないくらいショックだった。


そんな僕が人生最高の負のオーラを出しながら海岸で波を眺めていたら。

隣でギターを持って歌い始めた女の子がいた。

すごく綺麗な歌声ですごく素敵な曲。



彼女は歌い終わるとこっちを向いて笑った。



「なんだよ。なんで笑ってるの?」


「ホンマにオモロイわー!!
どうしたん?そんな落ち込んで。」


「別に、、、。」


「悲しい事あったん??
あ!その制服!もしかして西校のひと?」


「西校だけど。君は?」


「わたし明日から西校生。
奈良県から来ました、白石美音です。
よろしくね!!!何年生?」


「転校生か!!3年生。町田数希よろしく」


「同じ!わたしも3年生!!」


「お!同級生か!!!」



この時はただ素敵な子だなって
僕は思っていた。





「ぢゃぁまた明日学校で会えるね!!」


「そうだね、また明日。」

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