今まで断られたことなんてなかったから少しびっくりしてしまう。


「お前さ、いつもいつもなんで忘れ物するわけ?」

横山くんの目はすごく冷めていて
怒っているってすぐにわかった。


「お前にとって俺ってなんなの?
忘れ物を貸してくれる人?」


「ちがっ……」


わたしはただ……
横山くんに会いたいだけ。


「わりぃけどお前のこと嫌いになった。もう来んな。」


嫌いになった。


もう来んな。


嘘……でしょ。
嫌われちゃった。