はっと気がつくと
佐伯くんがあたしを見下ろしていた。
キリっとしたツリ目に
すっと通った鼻筋。
やっぱイケメンだよなぁ〜…
って、あたし何考えてるの!?
見下ろしてるってゆうより
佐伯くんはあたしを睨んでて
そんなにあたしが嫌いなの?
思わずそう聞いてしまいたくなった。
だけど。
あたしも鞄をひっ掴むと
キッと佐伯くんを睨み返して
教室を出た。
あたしは佐伯くんが嫌い
佐伯くんはあたしが嫌い
それでいいじゃん?
いいじゃんか。
なのに。
部室に行く道のり
何故か泣けてきた。
あたし
何で泣いてるのかなぁ??
あ−っ、もう!
2ヶ月、頑張らなくちゃ。
あたしは涙を拭う。
関わらなければ大丈夫。
関わらなければ…
関わらなければ………