………嘘だろ?
黒板に張り出された新しい座席表に
俺は口が塞がらなくなった。
なんで…
俺と水城が前後なんだよ??
黒板に群がるクラスメイトの中から
水城を見つけると…
はっ!?
泣いてる!!??
おい、まて。
その涙はまさか
俺がイヤだからとか…?
…俺
泣くほど嫌われてんの??
好きな女と席が前後!!
こんな嬉しいことってないはずなのに
俺にとったら…
最悪極まりない。
何故なら俺は好きな女に嫌われてて
その事実から逃げるために
同じクラスになってからずっと
あいつを無視し続けてるからだ。
…無視し続けた罰か?
俺はグシャグシャと頭をかいた。