最後までやりたい?

そんなの、やりたいに決まってる!



佐伯くんの登場に驚きながらも

何度も頷くと

黙ってあたしの靴を脱がせた。



わぁ…

すごい…



佐伯くんはあたしの足に

起用にテーピングを巻く。



…あれ!?

痛くないっ!!



テーピングが巻かれたあたしの足は

全く痛くなくなった。



靴を履いてぴょんぴょん跳び跳ねてみたけど…



ヘーキ!



そんなあたしを見た佐伯くんは





「頑張れ」





一言そう言ってコートを出た。




…頑張れって言った??

佐伯くんが…あたしに???




わ―――っ

夢みたい!!!!



好きな人にそうな風に言われて

頑張らない人なんて

いるわけないじゃん!







あたしたちは最後の力を振り絞って

ハロマの優勝を決めたんだ。