「…先、帰るね…」



佐伯くんの前にいたくなくて

あたしは一人走り出した。





「…っ、はぁ…は…っ」


駐輪場までたどりつき

うずくまる。





なんで?

なんであたしは嫌われたの??



苦しくて、胸が痛くて

涙が溢れた。





…もう、だめだ。

嫌われてたから

嫌ってたけど





もう、嘘つけないよ…