「アンタのこと親友だと思ってたなんて信じらんない。もう顔も見たくないし。もうあたしと関わらないで」

そう言った瞬間、セイラは右手であたしの首を掴んだ。

「え?」

あっという間にものすごい力で壁際に体を押しつけられ、目を見開く。

苦しい。息ができない。

セイラは眉間にしわを寄せてわずかに目を細めた。

「それ、こっちのセリフ。もう真子のことなんて親友だって思ってないから。これから先は自由にさせてもらう」

更に右手に力を込めるセイラ。

喉の奥が詰まり、息を吸い込むことができない。

あまりの苦しさに目を見開くと、セイラはようやくあたしの手を離した。