セイラ……どういうつもり?
あたしからハルトを奪って自分のものにするの?
あたしがハルトと付き合ったと知ったとき、あんなに祝福してくれたのに。
それなのに、いったいどうして?
「ねぇ、真子。いくらなんでもあれってひどくない?」
ハッとして声の主に視線を向ける。
それはクラスの女子だった。
「だよね~!真子とハルト君が別れた後にあんなふうに目の前でいちゃつくなんてありえないよ」
「最悪だよね。セイラのこと見損なった」
口々にセイラの悪口を言うクラスメイト達。
「ていうかさ、前からなんかあの子ってうさんくさいって思ってたんだよね」
「分かる~!自分のこと可愛いって気付いてるのに、そういう態度見せなかったりね。いつもいい子の優等生演じてさ」
「男ウケ狙いすぎなんだって。ああいう女が一番達悪いんだよね~」
セイラの悪口は止まらない。