あれは晴れた日でした。
「優姫ー」
「何ー?もしかして練習始まった?」
教室のまどから野球部の練習を見るのが日課の私。
初めて野球を知ったのが、五歳の時。
こんなにドキドキできるものがあるのかと興奮した。
「違うけど、見た事ない人がいる」
「え?ほんと?」
まどの外、グラウンドには私の知らない人が立っていた。
「ね、いたでしょ?」
そして私は恋に堕ちた。
「優姫?」
「――なんかドキドキする」
あの誰よりも真剣な瞳に恋をした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…