♪〜

突然聞こえた携帯の着信音に、千紘がハッとしたような顔をして、

すっと私の額から手を離す。

「……悪い」

「う、ううん」

そう返事をしたものの、

何に謝ってるんだろう?

っていうかなんだったの今の時間……!

ドギマギした気持ちのまま前髪を整えている間も、

ずっと鳴り続けている千紘の携帯。

「で、出ないの?」

って、こうやって聞くの、なんかデジャヴ……。