そこには真っ赤な顔をして、手の甲で口元を覆った凛が……。

「り、凛？」

「っ……ごめん、なんか、にやけそう」

「え⁉︎」

にやけそうって……

ありえなさすぎて笑えてきたってことかな？

けどそれにしては顔が赤いよね。

「はーー……やばい。嬉しい」

「え？」

嬉しいって……

「なんか、ちょっと希望でてきたな」

「希望？」

首を傾げっぱなしにしている私を見て、凛がフッと笑う。

「こっちの話！結良ちゃんは気にしないで」

「わ、わかった」