「ま、負けた?あの2人が……」


2年生のS級の人達はどれほど強いのか


「次は油断ならねぇな」
  

蓮さんはいつもよりも緊張した声でそう口にした




「次は準決勝!1年生ペアvs2年生ペア!
さあどちらが決勝にいくのでしょうか!?
では試合開始!」



司会の人の声を合図に試合が始まった


けれど両者なにもしない


「君が西王子蓮くんかーへぇー強そうだね」


「そうだねー!けどあの子は……」


そう言い2人は私を見つめた後


「弱そう!」


うう。弱いわよ!


「まずはあの子からやっちゃお!
まあ、もうやってるけど……」


「え?」


「よけろ!!」


蓮さんの叫び声を聞いた時にはもう遅かった


私のうしろに黒い影が現れ私を包みこんだ


「ブラックベースト」


ブラックベースト?貧弱攻撃!


「おい!しっかりしろ!」


蓮さんの声が遠のいていく


ダメ……力が入らない……