「では証明しよう。そうだな……飛ぶか」
飛ぶ?
そう思った瞬間目の前の景色が一瞬にして空へと変わった
「え?…………きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
え?え?え?なんで飛んでるの!?
「落ちるっ落ちるっ落ちる!」
「大丈夫だ」
「大丈夫じゃない!早く戻して‼」
「まったく。魔法が使えない人間はこれっぽっちで騒ぐのはやめてほしい」
いやいやいや!
魔法使えない人間は空飛んだら私みたいに騒ぐから!
八神さんが指をパンッと鳴らすとさっきいた校長室に戻ってこられた
「信じてもらえたかな?」
「信じたくないけどあんなことされたら信じる以外に答えはありません」
「わかってもらえてよかった」
やり方が強引すぎるよ…………
「八神さんは私に魔力があることを伝えにきたんですか?」
「ああ。それもあるがここからが本題だ」
まだなにかあるの?
「君には魔力を持つ者が集まる学校……エーテル学園に転校してもらう」
「転校ってそんなのイヤです!私はこの学校が大好きなんです!絶対に転校しません」
「おっと言い方が悪かったな。
エーテル学園に転校する。これは国からの命令だ」
「国?」
「ああ。これは決められている。逆らったら一生牢で暮らすことになるだろうな」
そんな…………
「牢で暮らすか転校するかどちらがいい?」
美智子さんやせらちゃんと離れたくない
でも…………
「わかりました。転校します」
「そうこなくては。ではいくぞ」
「え?でもまだ荷物とか」
「荷物ならもう向こうに運んである」
「ええっ!?じ、じゃあお別れの挨拶ぐらい……」
「そんな時間はない。いくぞ」
そ、そんなぁ!
私はこうしてお別れの挨拶もできないまま八神さんの瞬間移動?かなにかで未知の世界に行くことになったのです
「着いたぞ」
ここがエーテル学園……
でっか!
なにこのでがさ!まさに王宮ですか?
どんなけ面積広いの!?
「す、すごいですね……ってえ!?」
学校ばっか見てたから周りには気づかなかったけど海が遠い所に見える気がするんですけど……
「ここは島だぞ」
「島!?」
「ああ。魔法が使える者のみが入れる島だが」
どれだけお金かけてるの?
「君には1ヶ月魔法の基礎的なことと実戦的なことを学んでもらう」
「はい。どこで学ぶんですか?」
「学校の訓練室で学んでもらう。まあスパルタだから頑張れ」
「え?」
そして一瞬でさっきいた所から室内に移動した
そこには40代ぐらいの女の人がいた
「あなたが才川由奈さん?」
「は、はい」
「可愛らしい子ね。さて訓練とゆうなのスパルタレッスン始めましょうか」
女の人は笑顔そう言い恐怖のスパルタレッスンが始まった
あれから1ヶ月
恐怖すぎるスパルタレッスンが終わった
し、しんどかったぁ~
みっちり魔法の勉強した後に属性別の魔法
うう。考えただけで寒気が……
その代わり魔法についてはしっかり学べた
たとえば人間は1つの属性を持っている
炎、水、草、地、木、雷、氷、風、念力、光、闇、癒し
この12個の中からそれぞれ1つ属性を持っていてその属性を使える
私の場合属性は水
魔力は才能でほぼ決まる
才能がすごい人は魔力の数値がずばぬけてる
八神さんは才能がすごく生まれつき魔力がずばぬけているらしい
また魔法を使える人は生まれつきの人のほうが多い
私みたいに覚醒する人はあまりいないみたい
その分覚醒した人はこれから魔力が強くなるかもしれないらしい
あったとしてもちょびちょびだけど
そして今日は私がエーテル学園に転校する日
うう~緊張する
学園長とは前にスパルタレッスンの時に少し話した
すっごく優しそうな叔母さんだった
私はまず魔力調査をしてからクラスがわかるらしい
この学園では魔力の数値によってクラスがわかれる
C級は1万から3万まで
B級は3万から7万まで
A級は7万から10万まで
そして稀な才能の持ち主達はS級と言うエリートしか入れないクラスに入るらしい
魔力の数値は10万以上
一般的な数値は1万なのに10万なんているわけないでしょ
って思うんだけどこの学園にはいるらしい
3年生には1人
2年生には2人
1年生には4人
1年生に4人って……同じ年なのに
っと話してる間に魔力調査は終わりました