ドアがギイっと音を立ててなった。


誰かきたのかと思って振り返ろうとすると机にバンっという音が鳴った。


｢何してるんですか？｣


快斗、ちょっと怒ってる。


｢そんな、頭に血上らせてたら早死するぞ。
快斗の彼女さんには手出ししねぇって｡お前の話してたんだし。

まぁ、ごゆっくりー｡｣


そう言ってにげるように店長さんは去っていった。


｢変なこと吹き込まれてないよね｡｣


快斗は本当に不安、という顔をして私に問いかける。


まぁ、吹き込まれたっちゃ吹き込まれたかもしれないけど、ここは...。


｢なんにも、吹き込まれてないよ｡
それより、お金、ありがとう｡｣


｢あぁ。うん。どういたしまして｡｣