電車を降りて学校に向かってる間もあの子のことが頭から離れなかった。


「よう、快斗。
ほんとなんで他の奴らは休みなのに俺らだけ出席なんだろな。」


後ろから背中を叩いてきたのは俺の唯一の特定した友達である翔真。


クラスは違うけど翔真は体育委員の副委員長で俺と接点があるためなんやかんや言いつつも仲良くしている。


「なぁ、何ボッーとしてんだよ。」


「あっ。わりぃ。ちょっと。」


そういって言葉をつまらせる。


こいつに相談して大丈夫なのかと。


いじられるのは目に見えてわかる。


でも朝のことを思い出すと顔に一瞬で体の温度が集合するのが分かった。


何も喋らない間に俺の顔が赤くなったのに翔真も気づいたのか

「入学式終わったら、絶対話聞かせろよ。」

って走って体育館に向かっていた。