瀬奈が選んでくれたのは


ジーンズ生地の薄いロングスカートと、
オフショルダーの白のトップス。

プラスで花の揺れるイヤリングに
少しだけ黄色がかった5センチくらいのヒールがあるリボンのサンダルに
白の少しアクセントにレースがついているバック。



「すごい。こんなコーデ初めて。
それにずっと着方が分からなくてほっておいたのもちゃんと着れてる。

まるで、いつもの自分じゃないみたい。」

というと、

「よかった。似合ってるよ。

でも、驚くのはまだ早いよ。」

と言って作業を進める。


髪型も高めのお団子にセットしてくれて
ナチュラルでケバくないけど、いつもの何倍にも可愛くなるメイクもしてくれた。


鏡に映っているのは本当に私なんだろうか、と疑うほどいつもと違って見える。


「ほんとに可愛い。自信もって!

ほら、駅で待ち合わせなんでしょ。もうそろそろじゃない?」


気がつくともう10時を少しだけ過ぎているところだった。