「おはよ、杏。」


そして来るのが当たり前だったかのように歩き出す。


「瀬奈ごめんね。
わざわざ来てもらっちゃって。」

と軽く頭を下げて謝る。


「あれ?杏には言ってなかったっけ?

私、スタイリストになりたいんだ。
だからこういう事は苦というか、むしろ嬉しいの。

今日だけじゃなくてこれからもいっぱいやらせて!」


知らなかった。

瀬奈に、そんな大きな夢があったなんて。


なんか、尊敬する。

その後はいつものような雑談をして家まで歩いた。