「ほら、あそこ。」

結局夏輝くんに教室に案内してもらった。


「ほ、ほんとだ。」


1週間も会えなかったからかまるで幻覚でも見てるみたい。

「ありがとう。
私、ここで休憩入るまで待っとくよ。」


「じゃあ休憩の時間だけでも聞いてくるよ。」

言葉に甘えようか迷ったけど、それだと何だか気が済まない気がして、断った。


約2時間、1人で携帯を見たり、快斗を見たり、周りの様子を見たり。

とても暇だった。