終礼が終わり、制服に着替え、校門に向かうと人が群がっていた。


どこだろう。

キョロキョロと見回していると、


「あーんーなっ!」

後ろから肩を叩かれてびっくりした。


「もう、脅かさないでよ!」

って結構真面目に怒ったつもりだったのに、ケラケラと笑われる。


「じゃあ帰ろっか。」

そう言って手を差し出される。


私は迷わず手を繋ぐ。


まわりから見たら兄弟に見えてるのかな。




その時、みんなが美男美女のカップルだと思ってくれてたなんて知らずに私たちは駅に向かった。