そんな時、


「おいっ!」


だ、誰?

もしかして先生?


そう思って横に顔を向けると、


あっ、快斗...。


私服だからちょっと雰囲気違うけど、でも間違いなく快斗だと分かる。


顔を見た瞬間、さっきまで怖すぎて無かった感情が体の底から溢れだして、涙が頬をつたった。


「ほー、正義のヒーローって感じだね。」

「あーあ、あとちょっとだったのに。」


二人組の男はニヤニヤしながら、今までに見たこともないくらい怒っている快斗に近づいていく。