そう言うと、男の子は笑って


「いいって言ってんのに。」

って返してくれる。


そう言えば私、この人と普通に話せてる...?


なんでだろう。
でも良かった。

この人には何故か怯えたくないと思った。


家はこの駅の次のためもう1度ホームに並ぶ。

すると男の子も同じ方向みたいで一緒に並ぶ。


電車の中に入った時、今まで続いていた沈黙を破るように男の子は話しかけてくれた。


「あ、あの、携帯、を、教えてもらえませんか?」

緊張して敬語になってるのかな?


可愛い。きっと年上なのにそう思ってしまった。