私は快斗から夏樹くんに預けられてパラソルを借りに行った。


その間に私たちは持ってきたレジャーシートを敷いて座って快斗を待つ。


「今、快斗さん機嫌悪くなったかも。」


「そっかー。
やっぱ着てこなきゃ良かったかなー。」


独り言のように呟くと二人はブツブツと話し始める。


「杏奈ちゃんって鈍感の域超えてない?」


「でしょ!
ホントなんていうか、もどかしいんだよね。」


意味が分からず私は首をかしげることしか出来ない。