近くで見ると、本当に今すぐ泣いてしまいそうなほど目が潤んでいた。


さすがに見た目がこんなでも気の弱い俺はその男性いや、おっさんに喧嘩を売ることは出来なくて、自分の全体重をかけおっさんの足を踏む。

それでもおっさんはやめない。俺がわざとじゃないと思ってんのか?


ぶちっと頭のどっかが切れた音がした。
俺の気持ちは弱さよりも怒りが勝ったらしい。


「触んじゃねぇよ。この変態ジジイ。警察に訴えるぞ。」


すると顔を青ざめて駅についてドアが空いた瞬間逃げていった。