するとふたたび私は涙を流していた。

今回は自分でも分かるくらいドボドボに。


やってしまった。

私は昔から怒りが抑えられなくなると全部吐き出してしまう。


どうしよう、私、取り返しのつかないことをやってしまったんじゃ。

そう思い、バックをとって急いで帰ろうとする。


こんな自分勝手な女なんか誰も相手したくないよ。


すると急にスカートが引っ張られた気がして後ろを振り向く。


そんなわけ...。


「言うだけ言って帰るなんてずるいよ。
ちゃんと全部話すからお願いだから帰んないで。」



私は黙ってカバンを置いてもう一度席につく。


もうすっかり冷えてしまったパンケーキを切って口の中に入れた。


少し涙の味がしてしょっぱかったけれど冷えてしまったのにフワフワでとても美味しかった。