「高瀬のLINEをGETしたい」
そんなことを呟いたのは、凛とお弁当を食べているときだった。
「急に真顔でどうしたん?」
「あのね…来週花火大会があるんだよ」
「あ〜、もうそんな時期か」
花火大会、意地でも高瀬と行きたい。
どうしてそんなに強気かって?
この二週間、高瀬と隣の席になってから頑張ってアピってたからですよ!!!
気のせいか、少し仲良くなれた気がする…。
「それで、LINEと花火大会の関係性とは?」
「え、普通にLINEで誘おうかと思って」
「あんたねぇ、そりゃだめだよ」
凛…お前はおばさんかよ。
「だって、直接だと緊張するんだもん〜!」
「そこをなんとか頑張って口で伝えないと!」
分かってるんだよ…それは分かってるんだけど……
「よ、七島」
「うぎゃ!」
急に誰かに話しかけられたと思ったら、ほっぺたに冷たい何かが当たる。
「た、高瀬ぇ!?」
そこには、ペットボトルを持った高瀬が立っていた。