じろじろと品定めするような目で私をみてくる望月くん。
すると、突然なにかを思いついたかのようにニヤッとした。
「あんたってさ、高瀬快斗のこと好きでしょ」
な、なんだってええええ!?
なんで分かったの!?
「そりゃ、あいつの前にいるときだけそんな表情してれば普通バレると思うけど」
え、望月くんエスパー?
今心読まれたよね?
お母さんの時もそうだったけど、私ってそんなに顔にでてるの?!
「うん、ですぎ」
「えええ!望月くんすごいよ!?」
心理学系の道に進むことをおすすめするよ…!
「別に……それよりも」
ん?なんか急に声色が変わったような…
「もし万が一あんたが誰かにこのことを言ったら高瀬に伝えるから」
え、
「…だから、覚えておいて」
ギロっと私を睨みつけて、更衣室をでていった望月くん。
いや、絶対言うわけないんだけど…
元はと言えば、自分が鍵かけてないのが悪いんじゃん!
ちょっと自分勝手じゃない!?
はあ…でもまさかバレてるなんて思わなかったからなぁ。
できる限り望月くんには近づかないようにしよう…。