三人席に腰を降ろしながら、お母さんに早速頼んでみる。
「お母さん!私、ここでバイトしたいんだけど!」
「あら、いいんじゃない?」
あれ、随分とすんなりいけるんだな…。
「だって、あの男の子のことが好きなんでしょ?」
「!?」
「お、お母さん?そうなのか?真奈?」
急に焦った様子で聞いてくるお父さん。
お母さんエスパー!?!?
なんでそんなすぐ分かっちゃったの!?
「ふふふ、真奈があんな顔してるんだもんね」
あんな顔…?
どんな顔してたんだろ…?
その後お母さんは、切り替えるように手を叩いて、
「さ、早く注文しましょ!何食べる?」
と言った。
「そ、そうだな……でも真奈に好きな人がいたなんて…」
お父さんは最後の方ごにょごにょ何か言ってたけど…変なの〜。
それより!もうお腹すきすき!
なんでもいいから食べたい!!
メニュー表を開くと、オムライス、ステーキ、ナポリタンなどなど、美味しそうなものばかり載っていた。
思わずよだれが出そうになる。
うわどうしよう!
出来れば、ハンバーグとポテトとピザとパフェと………全部食べたいよ!!!
よし!今日はいっぱい食べちゃうか!!!
ピンポーン
テーブルの上にある呼び出しボタンを押す。
すると、少ししてからハンディーを持った高瀬がやってきた。
高瀬が注文受けてくれるの!?
やばい…にやける…!!!
「ご注文お伺い致します」
うぎゃー!
その畏まった言い方も好きだよお!!!()
「じゃあ、ミートソースひとつとカレーライスひとつと……真奈は?」
「うぇ?あ、私はっ……」
と、ここで一旦言葉を止める。
待って、あんなにたくさん頼んだら大食い女だって思われるんじゃ!?