「おい、七島?」
目の前には、手をヒラヒラして心配そうにこちらを見つめる高瀬。
「あ!はい!」
「ほんとに大丈夫?保健室でも行ったほうが…」
「だ、大丈夫!全然平気!」
また恥ずかしい所を……
それより本題に戻らなきゃ!
よし、ここはさり気なくいこう!
「私もかめ吉の写真欲しいな〜」
こ、これで完璧…だよね!?
「あ〜、それなら…「おーい!高瀬ー!」
高瀬が超絶重要事項を言いかけたとき、友達の矢野くんがまさかのタイミングでやってきた。
えええええ!矢野くん今来る?!
「おー、どーした矢野?」
「来週の花火大会、一緒に行かねぇ?」
え…ま、待って、矢野くん…それはないよ……少しは空気読も?ね?
必死に視線を送るけど、矢野くんはこっちを見向きもしない。
気づけ〜!!!
お願い神様高瀬様、どうか断ってください。←
「ああ、いいよ」
…終わりました…私のこの夏…矢野くんのせいで…。