「ほら、これやるよ」
え!?
うそ!!!?
高瀬が私に飲み物を!?
しかも、高瀬が持っている桃水は私が大好きな飲み物だ。
「う、うれしい!ありがとう!」
「おう、"さっき"のお返しな」
さっき…?
あ、授業中寝てた高瀬にノート見せたことか。
それだけでこんなお礼くれるなんて…優しすぎるよ、高瀬。
もう好き!
じゃーな、と友達と教室を出ていく高瀬。
じゃーな、か…うへへ、なんかうれしい。
「あんた…完全に恋する乙女の顔をしてるねぇ」
ついにおばさんが抜けなくなった凛。
「うぇ?そ、そうだった?」
「これは…高瀬も勘づいてるかもねぇ…」
「え!?何を…?」
な、何を勘づいてるの…?