『もしもし、心花ちゃん?』


「はい。お久しぶりです、夏美さん。」


あの日、悠記が亡くなった日から、今日で1年が経った。


『元気だった?』


「はい。」


『実はね…悠記の命日に、心花ちゃんと一緒にお墓参りに行きたいなって』


「……ごめんなさい。私、その日は部活があって…」


『そっか…もう心花ちゃんも柊くんも高校生になったのよね。』


「はい…」