だが従姉妹は意に介する様子無く歩き、俺は呆れると同時に心強く思った。

昼間人形を見つけた木までたどり着き、離れた茂みに身を潜めることにした。

従姉妹が時計を確認し、懐中電灯を消す。

「もう少しで二時。楽しみだね」

従姉妹が囁いた。

俺は内心楽しみじゃねえよと毒づきつつも頷いた。

確かに高揚するものはあった。