「さっちゃんのお母さんてどんな人?」
颯も同じことを考えていたのか
お母さんについて何か手がかりを得ようとしてるみたい
「ママはねぇ、優しいよ
さっちゃんのことね、いつも褒めてくれるの!」
よほど好きなんだろうな、お母さんのこと
余計に早くお母さんと合わせてあげなくちゃ
すると、おもちゃ屋さんの方から
「さやかー!さやかどこー?」
颯と顔を見合わせ
「お兄ちゃんたちがすぐにママに合わせてあげるからね」
笑顔でさっちゃんに話しかけながら颯と声の方へ急いだ
その人の元へ駆け寄っていくと
向こうもこちらに気づいたのか安堵の表情を見せた
「さやか!」